【ケラチン】サイの角は人間の爪と同じ!?

哺乳類

サイの角は

「ケラチン」

と呼ばれる人間の爪や髪の毛と同じ成分のたんぱく質でできている。

そのため、ウシやヤギのように骨でできているわけではないため角は一生伸び続ける。シロサイの角は1年に7㎝成長することもあり、個体によっては150㎝の大きさに及ぶものもあるそう。

サイの角は爪というより、毛やひげのようなものが固まったものと認識されている。もし一度折れてしまったとしてもまた新しい角が伸びてくる。

ちなみにジャワサイとインドサイは一本の角を持っているが、他のサイは二本の角を持っている。

さらに、サイの角は古来よりアジアで「犀角(さいかく)」と呼ばれる漢方薬として人気があり、非常に高価で売れるため毎年多くのサイが密漁されている。

その価値は漢方薬以外にも豪華さや地位の象徴、投資対象としての需要、広告やメディアの影響、闇市場における利益など、さまざまな要素が絡み合い、「金(きん)」よりも高い値段で取引されることもある。

現在、世界には5種類のクロサイ・シロサイ・インドサイ・スマトラサイ・ジャワサイが生息しており、その全ての種が「絶滅危惧種」もしくは「純絶滅危惧種」に指定されている。

種の保存や生態系への影響を考えるとこれら密漁は当然看過することは出来ない。

漢方薬に関しては先に述べたように、成分上も人の爪や髪と同じなため、医学的な効果は実証されていない。民族文化的な側面もあるため、すべてを否定することは出来ないが、密漁をしてまで手に入れる必要はない。今後少しでも個体数が増えることを願います。

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